ゴルフの基本でありながら、悩み深いのがグリップについてです。
- パームグリップでは上手く打てない!
- ショートサムで握るのが、正しいスイングのコツ!
……みたいな、断言口調のサイトをよく見るんですが、これって本当なんですか?
これはね……ウソだね。笑
私自身、かつてよく騙されていたのですが、グリップに唯一の正解はありません。
それぞれのグリップに特徴やメリットデメリットがあり、それをふまえてどれを選ぶかは完全に個人の自由です。
でなければ、プロゴルファーがみんな違うグリップをしていることの説明が付きません
この記事では、
- フィンガーグリップ/パームグリップ
- ショートサム/ロングサム
について、どのグリップがどんな特徴を持っているのかということについて深堀りしていきたいと思います。
それぞれの定義について
本文の前に、前提を確認しておきたいと思います。
- フィンガーグリップとパームグリップ
- ショートサムとロングサム
の定義を明確にしておきましょう。
ここをあいまいにしたり、間違っていたりすると、スイング全体に影響してしまいます
他サイトのことを悪く言うつもりは全くないのですが、ゴルフサイトにはよく「間違った情報」や「アマチュアには悪影響を及ぼす情報」が載っています。
例えばこちら、
【よくある間違った定義】
サイト元を悪く言う意図はないので、あえて引用元は非表示とさせていただきます
上の画像は、フィンガーグリップとパームグリップの違いではなく、ショートサムとロングサムの違いです。
??
ショートサムとロングサムって、親指の長さの話じゃないんですか?
よくそう言われるけど、残念ながらそれは本質じゃないんだ
ショートサム(短い親指)、ロングサム(長い親指)という表現から、我々はつい親指の話なんだと思ってしまいがちです。
しかし、実は親指の長さというのは表面上の結果に過ぎません。
親指がそう見える原因は別にあるのです。
では本質は何かと言うと、「クラブをナナメに握るか、真っすぐ握るか」という違いです。
実際に見てみましょう
ご覧のように、結果的に親指の長さが変わっていますが、その原因は「ナナメに握るか、真っすぐ握るか」です。
あら~、本当ですね
では、フィンガーグリップとパームグリップの違いは何なのかという話ですが……
これはまぁ「フィンガーで握るか、パームで握るか」です。笑
え。笑
詳しく見ていきましょう。
フィンガーグリップとパームグリップ
もう一度、よくある間違った情報を見てみます。
【よくある間違った定義】
サイト元を悪く言う意図はないので、あえて引用元は非表示とさせていただきます。
先ほどと別サイトなのですが、同じ元画像で同じ主張。
ゴルフ系のサイトがいかに適当に作られているかが分かります……。
まず、黒がパームで握ってるのか微妙なところですが(笑)、同時に気になるのがフィンガーグリップにナナメ線しか存在していないことです。
先ほど言った通り、「ナナメ」はショートサムを指します
では、フィンガーグリップとは何か。
握り始め(グリップするときに一番初めに触れる場所)が赤枠内なら、基本全てフィンガーグリップです。
試しに下図で3本の線を引きましたが、全部フィンガーグリップです。
確かに、フィンガーグリップで握ると、結果的に斜めに握ることになる(ショートサムになる)ケースが多いですが、別に真っすぐ握っても何の問題もありません。
「フィンガーかつロンググリップ」の図
逆に、青枠内から握り始めればパームグリップです。
もちろん斜めに握っても問題ありません。
試しに3本引いただけで、もちろん握り方はこれだけではありません。無限大です。
そして、ここで知っておいていただきたいのが、フィンガーグリップとパームグリップは、相当極端な例を除き、ハタ目からは同じに見えるということです。
左がフィンガーで、右がパームです。
これは正直「判別不能」と言って良いでしょう
判別不能ということは、どっちでも大差ないということです。笑
……というのはさすがに極論ですが、しかし巷で言われているほど大きな差はありません。
でも、それぞれに特徴があるんじゃ……?
確かに、
- フィンガーの方が手首を軟らかく使えるので有利
- パームの方が余計な動きを減らし、パワーが伝わる
といった特徴はよく言われますが、これはハッキリ言って「※個人の感想です」のレベルなので、握ってシックリくる方を選べば良いでしょう。
フィンガーかパームかよりも、ロングサムかショートサムかの方が重大ですし、ストロングかウィークかの方がスイングに直接関わってきます。
フィンガーとパームは、どちらを選んでもやるべきスイングの動作自体は変わりませんので、感覚で選んでしまって大丈夫です。
むしろ固定観念にとらわれず、両方試してほしいです
両方と言わず、こんなパーム&フィンガー両立のグリップさえ可能です。
手の下側のお肉と中指の2点で支えるグリップです。
ただし、必然的に超ショートサムになるので、あまりオススメはしません。笑
ちなみに、ここまで左手(右打ちの場合)の話しかしていませんが、当然右手の握りの深さも選べます。
基本的には、左手と同じ方(フィンガーorパーム)を選べばよいですが、これも感覚次第で大丈夫です。
プロのグリップ判別方法(フィンガー or パーム)
少し余談ですが、プロのグリップをパームかフィンガーか判別する方法をお伝えします。
先ほども見ましたが、基本的にフィンガーグリップとパームグリップは一度握ってしまえば判別不能です。
なので、握る前、あるいはワッグルで一度握り直すタイミングに着目するのがいいでしょう。
それぞれの特徴、見分け方は以下の通りです。
- 中指や薬指の位置を固定してから、手のひらを包み込むように握る
- ワッグルで中指や薬指が動かず、手のひらが大きく離れる
- 「親指」と「中指・薬指側」を同時に握る
- ワッグルで手のひらが動かず、中指や薬指が離れる
もちろん、厳密にこの2つに綺麗に分けられるわけではないので、ご注意を!
「セミフィンガー」や「セミパーム」というやつですね
さて、一人くらい具体的に見ていきたい……ということで、タイガーウッズのグリップがどうなのかを確認しましょう。
こちらの動画の「スイング前」に注目です。
比較的「ガッ」っと握りにいく左手に対し、右手は中指薬指を固定しながら手のひらを浮かせてワッグルしているのが分かります(動画内29秒ころ)。
よってタイガーのグリップは、
- 左手はパーム(気味)
- 右手はフィンガー(気味)
と言えるでしょう。
プロのグリップは、このようにショットの前のルーティンを確認することである程度、分析できます
ショートサムとロングサム
先ほど一度見ましたが、
ナナメに握るのがショートサム、真っすぐ握るのがロングサムです。
「親指の見え方が長いか短いか」はあくまで結果論という話でした
そして、これもあらためてになりますが、ショートサムとロングサムそれぞれ、フィンガーでもパームでも握れます。
さて、ここからが本題です
ナナメに握るのと真っすぐ握るのとで何が違うのか。
うーん、考えたこともないですねぇ……
もちろんスイング全てにおいて色々変わってくるわけですが(笑)、特に重要な点は2つ。
- アドレス
- インパクト
です。
これを確認していきましょう。
ショートサムとロングサムのアドレスの違い
ショートサムとロングサムは、アドレスに影響をもたらします。
「ショートサム=ハンドアップになりやすい」「ロングサムだとハンドダウンになりやすい」という話を聞いたことのある人もいるかもしれません。
(有名サイトにも書いてあったりします)
あ、これは聞いたことあるかもです!
……これ、本当でしょうか?
確かに、自分の目の前でまず握って、そのままノーテンキに腕を下ろして構えれば「ショートサム=ハンドアップ」「ロングサム=ハンドダウン」になる……とも言えるのかもしれません。
上の画像がショートサム(ナナメ)、下の画像がロングサム(真っすぐ)。
確かに、このまま構えればショートサムの方がハンドアップになる、と言えなくもない。
しかしゴルフ経験者が実際にやってみれば分かりますが、同じライ角で構える場合、ロングサムに構える方がむしろハンドアップになります。
まず、パッと見のレベルで「ハンドアップ側」に腕が動いていますが、実際に自分でやってみると、この見た目以上の「ハンドアップ感」を覚えるはずです。
うわ、ホントだ……
気持ち悪いくらいに「手が高い」感覚になる
一見、「ハンドアップ・ハンドダウン」というと、
via https://www.youtube.com/watch?v=wIiLM8ufWVI&t=31s
「3番で構えるか、7番で構えるか」の問題のような気がします。
しかし、実際は手の位置というのは副次的なものに過ぎません。
「ハンドアップ・ハンドダウン」の本質は、
どれだけコックをした状態で構えるか
にあります。
これは画像を見た方が分かりやすいですね
見ての通り、
- ショートサムの方が「コック」が入った状態からスタートし、
- ロングサムの方が「アンコック」が入った状態からスタートします
なので例えば……
- 「バックスイングで必要以上にコッキングをしたくない」という人はあらかじめコックの要素が入っているショートサム
- 「積極的にコックを使っていきたい」という人はアンコックした状態から始動するロングサム
というのはひとつの方法です。
また逆に、コックの度合いを同じにすると、
- 「ショートサムでアップライトなスイングをしたい」
- 「ロングサムでフラットなスイングをしたい」
と考えることも可能です。
この「コックの量が同じ」場合に初めて、一般によく言われる
- ショートサム=ハンドアップ
- ロングサム=ハンドダウン
という図式が発生します。
なので、ここから先は、
あなたがどういうスイングをしたいか
によって、最適なグリップは変わってくるということです。
あるいは、しっくりくるグリップを先に決めて、そのグリップに合わせたスイングを身に付けるという方法でも良いかもしれません。
なるほど、それぞれの要素をどう使うかで、スイング自体が全く変わってくるわけですね
- 違いの本質は「どれだけコックを入れた状態で構えるか」
- なので、その事実さえ分かっていれば、「ショートサムならこう打て」「ロングサムならこう打て」という正解はない
- それゆえ、自分でスイングを考えないといけない
ストロンググリップやウィークグリップの場合は、「ストロングならこう打て!」「ウィークならこう打て!」という正解がありましたが、
ショートサムとロングサム(そしてミドルサム)に関しては、「自分で考える」という工程が必要になります。
そのヒントになる内容を以下でまとめていきます。
グリップとスイングのコンビネーションについて
スイングの基本(というか、多くのプロがやっている動き)は、5番で構えて3番で打つ、というものです。
なので、グリップに原則を作るとするなら「ミドルサムでシンプルに構える」ということになります。
当たり前ですね。笑
でも、意外と多くの人が「ショートサム」か「ロングサム」かの二択に囚われてるんだよねぇ
(うっ……確かに……)
しかし、「ミドルサムで構えてください。以上!」では記事にならないので、ロングサムの場合も考えてみましょう。
まず、ここまで見てきた通り、ロングサムというのはハンドアップの要素を持っています。
ここで考えられる対応は3つです。
- そのまま普通に打つ(5番の位置)
- 7番の位置に手を持っていって、中和する
- むしろ3番の位置でスイングする
プロを含め、ほとんどの人は①か②を選ぶと思います。
単純にロングサムがしっくりくる人は①を選べば良いですし、ロングサムはしっくりくるけどハンドアップ感が嫌な人は②を選べば良いです。
あるいは、②を選んでちょっとフラット気味の感覚で打っていくのも良いでしょう
しかし、「ゴルフの科学者」ブライソン・デシャンボーは、ただでさえハンドアップになるロングサムで握りながら、さらにハンドアップ(③の位置)で構えています。
かなりロングサム
via https://www.youtube.com/watch?v=7F2rA0oXNo0
3番の位置で構えている
via https://www.youtube.com/watch?v=7DR3pFxkPVg&t=22s
これは、デシャンボーの意図が明確に伝わってくるアドレスです。
つまり、「結局3番のポジションで打つんだから、はじめから3番のポジションで構えようよ」ということです。
そして、
- 「腕とシャフトの一直線感」が欲しいので、ロングサムに握っている
- どのみちインパクトでアンコックするのだから、初めからアンコックを入れている(=ハンドアップで構えている)
と考えられます。
このように、ショートサム・ロングサムとスイングというのは密接に関わってきます
ショートかロングかを選んで、3,5,7番のどこで構えるかでその後のスイングの方向性はある程度決まってくるでしょう。
もうお分かりだと思いますが、個人のやりたいスイングとの兼ね合いで、ショートサム・ロングサムは自由に選んでいいのです。
根本的に優劣はありません。
サイトによっては「ロングサムはもう古い」とか、逆に「ロングサムが絶対オススメ」などと書いてあったりしますが、全くもってどちらでも良いです!
ショートサムとロングサムが持つ特徴を十分に考えて、「自分がどういうスイングを目指すべきか」「相性が良いか」というのを考えることが大事なのです。
その証拠に、ショートサムのプロもロングサムのプロもいっぱいいます
確かに、優劣があるならそんなことにはならないですもんね
色んなプロのショートサム・ロングサムを見てみる
ここからは、実際の超一流プロゴルファーたちが、
- ショートサムを採用しているか
- ロングサムを採用しているか
を見ていきたいと思います。
まず注意したいのは、「ショートサムかロングサムかを第三者が見分けるのは、思っている以上に難しい」ということです。
この理由はザックリ3つあります。
見分けるのが難しい理由①
そもそも親指の位置はそんなに変わらない
左がショートサム、右がロングサムです。
こう見ると一見ものすごく違う風に見えますが、この2つ、分かりやすくするために「あり得ないくらいショート」と「あり得ないくらいロング」で握っています。
それでもせいぜい2センチ程度の違いなのです
つまり、通常であればその差はせいぜい1センチ程度です。
これを判断するのは至難の業と言えます。
見分けるのが難しい理由②
人差し指をどれくらい離して持つかで見え方が変わる
この2つの握り方、一見左がショートサムで右がロングサムに見えるかもしれません。
しかし、実際は人差し指を伸ばしているか曲げているか以外は、全く同じ握りです。
これを画像や映像上で判別するのは、ほぼ不可能です。
見分けるのが難しい理由③
ストロングorウィークで見え方が変わる
上の映像は「ストロンググリップからウィークグリップへと腕を回している」という映像です。
「ショートとロング」に関しては変えていませんが、
- ストロンググリップはショートサムっぽく
- ウィークグリップはロングサムっぽく
見えないでしょうか。
これもまた、判別が難しくなる要素です。
ということで、ロングサムかショートサムかを判断するのはかなり難しい、という話でした。
それをふまえた上で、各プロのグリップを見ていきたいと思います
私なりになるべく正確な判定を心がけていますが、100%を保証するものではありません。のでご注意を
via https://www.youtube.com/watch?v=VZjg0KzKMPU
ぶっちぎりのロングサムです。
ショートサムになりやすい右手さえも、(人差し指、中指、薬指が縦に真っすぐ入ってきているところからも分かるように)ロングサムです。
via https://www.youtube.com/watch?v=wrvEURqD-GI
ミケルソンは「オーバーラッピング」「左手人差し指を伸ばすタイプ」という「ロングサムに見えない要素」が多いこともあり、
(左手の中指・薬指が真っすぐ入っているので十分ロングサムですが)
↑の時点ではそこまでロングサムに見えないかもしれません。
しかし、オーバースイングな切り返しの前後にはしっかりロングサムの特徴が表れています。
(基本的には、ロングサムとオーバースイングは相性がいいです)
via https://www.youtube.com/watch?v=NWHhFWqotvc
松山選手はよくロングサムと言われます。
しかし、指をナナメにグリップするなど、少なくともDJと比べるとそこまでではないことが分かります。
実際、指も結構斜めに掛かっていますし、これをミドルサムと呼んでも、問題ないと思います。
via https://www.youtube.com/watch?v=jbB8LaUIq1c
ここまでのグリップと比べると、明らかに左手を斜めに握っていることが分かります。
個人的にはショートサムと言って良いと思いますが、人によってはこれをミドルサムと呼ぶのかもしれません。
via https://www.youtube.com/watch?v=A-F7ucsPpv0
超絶ショートサムとは言わないですが、この人は確実にショートを意識して握っています(……と思う笑)。
右手は真っすぐ握っているので、一見ロングサムに見えますが、ラームは特殊な持ち方なので例外と思って良いでしょう。
両方の親指の腹でグリップを抑えるように握るのはショートサムの特徴です。
via https://www.youtube.com/watch?v=Shk6obgJMsE
理論上はもっとショートでも打てますが、メジャーどころの選手だと、このあたりがショートサムのMAXです。
右手の親指を見ても、指を短く使おうという意思が感じられます。
マットクーチャー(左):ロングサム
ローリーマキロイ(右):ショートサム(気味)
via https://www.youtube.com/watch?v=_rFatlaZhEQ
via https://www.youtube.com/watch?v=MiPq0zmI_Bo
同じ左手ストロンググリップの選手でも、ロングでもショートでも握れます……という証拠です。
……ここまで、トッププロたちのロングサム~ショートサムを見てきました。
重要なのは、ロングサムのプロもショートサムのプロもたくさんいるということです
それが分かれば、グリップで要らない悩みを持たなくて済むようになるでしょう。
ショートサムとロングサムのインパクトの違い
ここまでは、ショートサムとロングサムのアドレスについて見てきました。
では、インパクトの際はどのような差が表れるのでしょうか。
考えていきましょう!
ハンドファーストなスイングのキモは「インパクトの際の左手のボウ」です。
(ボウが分からない方は、当サイトの用語集をご覧ください)
この左手のボウを、
- ロングサム=あまり作れない(作らなくていい)
- ショートサム=たくさん作れる(作らないといけない)
となります。
これは見てもらった方が早いでしょう。
この映像は、インパクトの瞬間の「左手のボウ」を表しています。
- はじめはロングサム
- そして徐々にショートサム
に握り替えています。
見ての通り、ロングサムよりショートサムの方がボウを作りやすいです。
ロングサムのときはボウを作る気が無いだけじゃないですか?
そう見えるかもだけど、ロングサムの時も「思いっきりボウ」にしてるつもりなんだ
この違いが、インパクトの際のフォームの違いです。
試しに、ロングサムの選手とショートサムの選手を比べてみましょう。
左がロングサムのダスティンジョンソン、右がショートサムのジョンラームです。
via https://www.youtube.com/watch?v=VZjg0KzKMPU
via https://www.youtube.com/watch?v=idChSwhlhik
いずれもトップでは、スイングのキモである「左手のボウ」の形を先取りで作っています。
しかし、ロングサムのDJはインパクトでボウを作れず(作らず)、ショートサムのラームはボウを嫌というほど作っています。
via https://www.youtube.com/watch?v=VZjg0KzKMPU&t=105s
via https://www.youtube.com/watch?v=idChSwhlhik
つまり、まとめると次のようになります。
ロングサム:DJのようにある程度オートマチックに打っていきたい人(ただし、それでもボウは意識してください)
ショートサム:ラームのように積極的にボウを作りたい人
ただし、ここでは分かりやすい例としてラームを出しましたが、プロゴルファーでもここまでボウを作れる人はそうはいません。
そういう意味では、必要以上にボウにこだわる必要はありません。
ということで、「ロングサム・ショートサム」「パームグリップ・フィンガーグリップ」について見てきました
今回の内容はちょっとレベル高かったかも……
そうだね
まあ、結論部分だけでももう1回チラ見してもらえれば、理解も深まると思うよ!
では、また別の記事でお会いしましょう!
2人のトップの深さの差も、(一応)グリップから説明できます。
ミケルソンのところで「ロングサムとオーバースイングは相性がいい」と書きました。
この理由はいくつかありますが、分かりやすいのは「そもそもそういう角度で握っているから」という理由でしょう。
この画像は、トップのポジションでの
左手とクラブの関係だと思ってください。
上の画像が「真っすぐ握っているのでロングサム」、下の画像がナナメに握っているのでショートサム」です。
これだけで、どちらがオーバースイングしそうかは、一目瞭然ですよね。笑
ロングとショート、どちらが良いかは、人それぞれの目的や技量によりますので、優劣はありません。
好きな方を選べば良いですし、ロングサムでコンパクトなトップを作ることやショートサムで大きなトップを作ることも可能です。