いきなりですが、正しい「手の位置」に関する問題です
マキロイのアドレスです。
via https://www.youtube.com/watch?v=Ieu9zi43iW4&t=19s
今、マキロイの手(左手)は5番のポジションにあります。
インパクトの時はどこにあるべきかご存じですか?
「ハンドファースト」だから、3か6か9が理想なのでは?
と推測は立ちますが、その中のどれが正解なのか、あるいはどれでもいいのか、明確に答えられますか?
また、後方から見るとどうでしょう(右手が5番)。
via https://www.youtube.com/watch?v=wIiLM8ufWVI&t=45s
どこを通るべきか、そしてあなたのスイング上ではどこにあるのか、しっかり把握できているでしょうか?
特に後方に関しては、断言できる人は少ないのでは、と思います。
(断言できる人はハンドファースト習得済み……?)
例えばゴルフにおける通説でこんなものがあります。
- インパクトはアドレスの再現
- 手元を低く抑えたインパクト
これ、そもそもこの時点で矛盾してます。
まず「インパクトはアドレスの再現」だとすれば、正面において、5であるべきですが、先ほど3か6か9ではないかと推測しています。
また「手元を低く抑えたインパクト」を後方画像に当てはめると、7か8か9ですが、「インパクトはアドレスの再現」だとすれば、こちらも5になるはずです。
むむ……確かに……
で、正解はどこかと言うと……
の前に、まず動画を見てみてください
どうでしょうか。
逐一止めてまで確認された方は分かったかもしれませんが、「手がどこを通っているか」というのは、パッと見ただけでは正直分からないと思います。
つまり、スイングは動画「だけ」では勉強できないのです
画像にして補助線を入れて確認するということが必須なのです。
ましてや、手の位置だけではなく、頭の位置や体の回転具合、腕や足の伸び加減やその他諸々まで見ないといけないわけですから。
確かに、線を引かないと客観的な判断はできなさそうですね
さて、肝心の正解(マキロイの手の位置)ですが、
正面、後方とも3ということになります。
あらためて手の位置だけに着目して見てみましょう。
どうでしょうか。
「アドレスの再現」も「手元を低く抑える」も事実ベースで考えると間違っている、ということになります。
これらのアドバイスについて、プロや上級者はこう言うでしょう。
いやいや、「アドレスの再現」は本当にその通り打つんじゃなくて、そういう雰囲気で打ってね、っていうニュアンスだから……
「手元を低く抑える」も、手元というか体の伸び上がりを押さえてダウンブローしやすくするためだから、何もバカ正直に文字通りやることはないんだよ
……言いたいことは分かりますし、感覚と実際は違って当然です。
しかし、アーリーリリースで悩んでいる段階の一般アマチュアがその意図と感覚をくみ取るのは、実際問題かなり難しいと言わざるを得ないでしょう。
このすれ違いが、アマチュアがいつまでたってもハンドファーストで打てない要因のひとつなのです。
※今回は便宜上「正面、後方とも3が正解」としましたが、数字に当てはめると、正面なら6のポジションに来るケースもあります(多少なりとも「右上」のことが多いですが)
タイガー・ウッズは6
また、同じ選手であっても、番手やスイング、カメラの角度の違いなど、様々な要因で変わってくることがあります。
自分のスイングの良し悪しを判断するときは、そこまで厳密ではなく、 ある程度の許容範囲をもって見ることをおススメします。
具体的には、正面なら3か6、後方なら2,3,6あたりは許容範囲です。
ちなみに、ほぼ唯一、ガルシア選手のみアドレスより手元がかなり低くなることがありますが、これはアマチュアには不可能なので(笑)、例外と思ってください